少し前にRVというマインスイーパの指標を作ったのですが、説明をほとんどしていなかったのでここで説明しときます。
RVは理論値(Riron Value)の略です(多分これが一番認知されている……)。
RVはRQPをもとに作成した指標です(これは知られてるか微妙)。
RQPが何か分からないという方は、よわぽんさんが指標についてまとめてくれているので↓を参照
RQPと後述の3BVやQGの説明も書かれています。
http://blog.livedoor.jp/yowapon/archives/1017481849.html
で、RQPがどんな指標化というと、「クリアしたときのRQPで3BVが100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」という指標です。
定義式は
RV = (-1+(1+4*TIME*(TIME+1)*100/3BV^(1/2))/2
となります
1.具体例での説明
言葉だけの説明だとわかりにくいので、具体例を示します
上のクリア盤面はRQP=21.39です。
ここでRVは「クリアしたときのRQPで3BVが100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」なので、RVは3BVが100でRQPが21.39となるクリアタイムを求めればよいということになります。
ここでRQPの求め方は
RQP=TIME*(TIME+1)/3BV ・・・①
なので3BV=100の時のRQPは
RQP=TIME*(TIME+1)/100 ・・・②
となります。
RQP=21.39、求めたいのはTIMEなのでTIME=x(このxがRV)とすると
21.39=x*(x+1)/100
という式ができます。あとは計算ですが2次方程式なので、解の公式で解けます(平方完成でも可)。
両辺100倍して整理すると
x^2 + x - 2139 = 0
で、解の公式を適用
x = {-1 ± (1+4*1*2139)^(1/2)} / 2
ここで「±」がマイナスの方は値が負になるが、
クリアタイムがマイナスはおかしいので除外して
x = {-1 + (1+4*1*2139)^(1/2)} / 2
= 45.75
このxはRVなので、RV=45.75が求まります。
2.一般化
ここまでで具体的な値で計算はできたので、ここからは一般化
といっても①の式にRQP=21.39を入れていたのを①の式を入れるだけ
TIME*(TIME+1)/3BV = x*(x+1)/100 ・・・③
あとはxについての二次方程式だから解の公式(平方完成)で解けば、
x = (-1+(1+4*TIME*(TIME+1)*100/3BV)^(1/2))/2
となります(中間式は省略)。
よってこの解がRVだから定義式
RV = (-1+(1+4*TIME*(TIME+1)*100/3BV)^(1/2))/2
となります。
3.RVの何が良いか
RVはRQPをもとにした指標ですが、良い点が2つあります。
1つ目がRQPでは指標の値に意味を持っていませんでしたが、
RVでは「クリアしたときのRQPで3BV100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」
という意味を持ちます。
例えば、RQP=21.39といわれても、どれぐらいの速さかわかりませんが、
RV=45.75でしたら3BVが100の盤面で45.75秒出るくらいの速さなので
速さを想像することができます。
2つ目はRVはクリアタイムに対してほぼ線形となります。
下のグラフは3BVが170のときのRVとRQPのグラフです。
グラフを見れば図りますが、RVはほぼ直線になっているのに対して、
RQPは曲線になっています(下に凸の放物線)。
その結果、RQPはタイム変化当たりの増加量が異なるため、RQPの値の評価が難しいです。
(例えば、タイムが80秒から90秒だとRQPは約10変化しているが、40秒から50秒では約5しか変化していない)
それに比べ、RVはほぼ直線なので、値の評価が簡単です。
3.おまけ
RQPはタイムと3BVから値が定まる指標なのでタイムと3BVの2変数関数とみなせます。
なので、RQPをf(TIME,3BV)と置くことができます。
そうすると③の式と比べるとRVは以下のxの解とみることができます。
f(TIME,3BV) = f(x,100)
さらに、「クリアしたときのRQPで3BVが100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」の100をvにすると「クリアしたときのRQPで3BVがvの盤面をクリアした場合のクリアタイム」とすると
f(TIME,3BV) = f(x,v)
となります。
こうしてみるとf(TIME,3BV) は別にTIMEと3BVによって定められた指標であれば問題ないので
3BV/sやQGでも問題ないです。またvも100でなくても170などでも問題ないです。
一例:
f=RQP,v=100 → RV
f=RQP,v=30 → RVint
f=RQP,v=170 → N170 (hideさん作成)
以下は未作成ですがこんな指標も作成可能
f=3VB/s,v=170
f=QG,v=100
v=170にする利点は平均を意識している人にとってはわかりやすくなるのと、
傾きの平均が1に近づくので、単純に指標として優秀です。
3BV/sを使用した場合、3BV/sでは合計を出すときに初級の影響が大きいという
問題点がありますが、これが解決されると思われます
(初級、中級、上級のvの値をいくつにするかの議論が生まれそうですが)。
あとはQGを意識している方はQGでも同様に作成できると思うので試してみてください。
僕のブログを読んで新しい指標が生まれることを願っています。
あと、僕の作った指標「RV」をぜひ使ってみてください。
RVは理論値(Riron Value)の略です(多分これが一番認知されている……)。
RVはRQPをもとに作成した指標です(これは知られてるか微妙)。
RQPが何か分からないという方は、よわぽんさんが指標についてまとめてくれているので↓を参照
RQPと後述の3BVやQGの説明も書かれています。
http://blog.livedoor.jp/yowapon/archives/1017481849.html
で、RQPがどんな指標化というと、「クリアしたときのRQPで3BVが100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」という指標です。
定義式は
RV = (-1+(1+4*TIME*(TIME+1)*100/3BV^(1/2))/2
となります
1.具体例での説明
言葉だけの説明だとわかりにくいので、具体例を示します
上のクリア盤面はRQP=21.39です。
ここでRVは「クリアしたときのRQPで3BVが100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」なので、RVは3BVが100でRQPが21.39となるクリアタイムを求めればよいということになります。
ここでRQPの求め方は
RQP=TIME*(TIME+1)/3BV ・・・①
なので3BV=100の時のRQPは
RQP=TIME*(TIME+1)/100 ・・・②
となります。
RQP=21.39、求めたいのはTIMEなのでTIME=x(このxがRV)とすると
21.39=x*(x+1)/100
という式ができます。あとは計算ですが2次方程式なので、解の公式で解けます(平方完成でも可)。
両辺100倍して整理すると
x^2 + x - 2139 = 0
で、解の公式を適用
x = {-1 ± (1+4*1*2139)^(1/2)} / 2
ここで「±」がマイナスの方は値が負になるが、
クリアタイムがマイナスはおかしいので除外して
x = {-1 + (1+4*1*2139)^(1/2)} / 2
= 45.75
このxはRVなので、RV=45.75が求まります。
2.一般化
ここまでで具体的な値で計算はできたので、ここからは一般化
といっても①の式にRQP=21.39を入れていたのを①の式を入れるだけ
TIME*(TIME+1)/3BV = x*(x+1)/100 ・・・③
あとはxについての二次方程式だから解の公式(平方完成)で解けば、
x = (-1+(1+4*TIME*(TIME+1)*100/3BV)^(1/2))/2
となります(中間式は省略)。
よってこの解がRVだから定義式
RV = (-1+(1+4*TIME*(TIME+1)*100/3BV)^(1/2))/2
となります。
3.RVの何が良いか
RVはRQPをもとにした指標ですが、良い点が2つあります。
1つ目がRQPでは指標の値に意味を持っていませんでしたが、
RVでは「クリアしたときのRQPで3BV100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」
という意味を持ちます。
例えば、RQP=21.39といわれても、どれぐらいの速さかわかりませんが、
RV=45.75でしたら3BVが100の盤面で45.75秒出るくらいの速さなので
速さを想像することができます。
2つ目はRVはクリアタイムに対してほぼ線形となります。
下のグラフは3BVが170のときのRVとRQPのグラフです。
グラフを見れば図りますが、RVはほぼ直線になっているのに対して、
RQPは曲線になっています(下に凸の放物線)。
その結果、RQPはタイム変化当たりの増加量が異なるため、RQPの値の評価が難しいです。
(例えば、タイムが80秒から90秒だとRQPは約10変化しているが、40秒から50秒では約5しか変化していない)
それに比べ、RVはほぼ直線なので、値の評価が簡単です。
3.おまけ
RQPはタイムと3BVから値が定まる指標なのでタイムと3BVの2変数関数とみなせます。
なので、RQPをf(TIME,3BV)と置くことができます。
そうすると③の式と比べるとRVは以下のxの解とみることができます。
f(TIME,3BV) = f(x,100)
さらに、「クリアしたときのRQPで3BVが100の盤面をクリアした場合のクリアタイム」の100をvにすると「クリアしたときのRQPで3BVがvの盤面をクリアした場合のクリアタイム」とすると
f(TIME,3BV) = f(x,v)
となります。
こうしてみるとf(TIME,3BV) は別にTIMEと3BVによって定められた指標であれば問題ないので
3BV/sやQGでも問題ないです。またvも100でなくても170などでも問題ないです。
一例:
f=RQP,v=100 → RV
f=RQP,v=30 → RVint
f=RQP,v=170 → N170 (hideさん作成)
以下は未作成ですがこんな指標も作成可能
f=3VB/s,v=170
f=QG,v=100
v=170にする利点は平均を意識している人にとってはわかりやすくなるのと、
傾きの平均が1に近づくので、単純に指標として優秀です。
3BV/sを使用した場合、3BV/sでは合計を出すときに初級の影響が大きいという
問題点がありますが、これが解決されると思われます
(初級、中級、上級のvの値をいくつにするかの議論が生まれそうですが)。
あとはQGを意識している方はQGでも同様に作成できると思うので試してみてください。
僕のブログを読んで新しい指標が生まれることを願っています。
あと、僕の作った指標「RV」をぜひ使ってみてください。
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